セミナー行って来ました

穏やかな日が続いていたと思いきや、週末は雨で急激に気温が下がりました。
土曜日は雨が降ったり止んだりをくり返す合間にお散歩。

わ「今週は雨か…」

わ「雨上がりの草は更に美味しいんだよ」

わ「ベショベショでもやるよっ」

(ぴゅ〜ん)

今日は雨も弱まり晴れ間もありましたが、更に気温は下がって5℃!
何とかまだストーブのスイッチON!は留まっていますが、布団に毛布を追加してしまいました。

わ「今日も寒いね」

わ「向かい風だ…」

そして夕方には、先日紹介していたセミナー『動物のアンチエイジング』に行って来ました。
会場のかでる2・7ホールは、よく耳にはしていたものの行くのは初めてだったので迷ってしまったのですが、ビルの中に沢山の人が並んでるのが見えて分かりました。
大盛況の会場の中、まずは長谷川先生から『QOLにおける伝統医学の役割』についてのお話しがありました。
西洋医学の中に東洋医学を取り入れていくことへの期待と、もっと普及させるためには獣医師と飼い主の協力の下で、細かいデータづくりが必要だといった内容でした。

受付には長〜い行列

まずは長谷川先生の講演。

続いて、島崎先生のお話しでは最近メディアでも注目されているレスベラトロールの効能について紹介して頂きました。
テレビ等では細胞の死滅を遅らせる効果が主になっていますが、他にも抗がん剤治療を行う上で併用することにより、正常細胞を保護してガン細胞を効果的に攻撃出来る効能や、ガン細胞に栄養を取られるのを防いでガン細胞を衰えさせる効能などもあるようで、とても興味深かったです。

そして島崎先生のお話し。

わんさが大きなスクリーンに!(汗)

そして終盤は、司会の小橋亜樹さんによる、表参道ペットクリニックで愛犬の薬膳治療を行ってきた飼い主さん達の体験朗読がありました。
血管肉腫と診断されて半年の余命宣告を受けてから3年半も生き続けた黒ラブのエピソードや、経済的な問題を抱えつつも愛犬に出来る事を模索して必死に治療に取り組んできた数々のエピソードを聞いて、Cooの闘病とオーバーラップして思わず涙が溢れてしまいましたが、最後にわんさが出てきて気恥ずかしくて涙が引っ込みました。(笑)
実は数日前に島崎先生から、このブログから抜粋して紹介して下さると聞いてはいたのですが何と大トリとはっ(◎-◎;)

とにかく今回のセミナーに多くの方が訪れたことからも、病気に対する治療や病気を防ぐことに対して、漢方やサプリメントへの効果の期待と関心が高まっているのは明らかです。
人間が作るものに“絶対”はありません。
西洋医学の薬であれ、漢方であれ、効く場合と効果がない場合は往々にしてあります。
同じ病気を患うにしても、その原因や課程は様々で「コレが原因」とハッキリ言えない現実もあります。
西洋医学では明らかな症状が起こってからでないと治療が行えませんが、動物の場合それでは手遅れになってしまいます。
東洋医学では効き目が曖昧だったりしますが未病の状態にも対処出来ます。
病気になってからの治療も重要ですが、本来は病気にならないことに重点を置くべきなのではないかとも思います。
だからこそ柔軟な思考を持って様々なことを試してみることが必要なのであり、更に多くの獣医師がもっと積極的かつ有効的に東洋医療も取り入れ、ペット保険も対象と認めるようになって欲しいものです。

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6 Comments »

 
  • 本当だ、わんさが!!

    こういう 発展 ってさすが日本だなぁって思わされる。
    もっと、動物にも東洋医学を、その生命が持っている力
    そのものと助け合って、向上させる、そんな医学を
    取り入れて欲しいなぁって思う。

    時代が、ペット動物は家族(もしくわそれ以上)の時代だから
    やっぱり、とことん突き詰めたいし、飼い主さんは諦めたくないはず。

    人間の治療もあわせて、正常細胞をやっつけてしまう西洋医学よりは
    長命だけを目的とはせずとも、そこにある自身の細胞を活性化したり
    免疫力をあげることで、より高いクオリティーオブライフを
    送ってもらえる、そんな医学が浸透して欲しいな。

    わんさ、有名犬だねぇ~。

    これも、桂子さんの頑張り、踏ん張り、根強さ、愛する命への思い
    そういう深さの賜物だと思う。

    • kworca より:

      勢い余って歯が出ちゃったかっ
      まぁ、アゴが外れてなければ大丈夫ね。(笑)

      東洋医療は、きっとやっこさん自身にも良い事がありそうですよね。
      そもそも昔は自然のもので色んな症状を治めていたんだし、
      有効なことだって当たり前にあるはずですよね。
      新薬が開発されることによって、新たな病気やウィルスが変化して…
      というように堂々巡りになってる感じもしますしね〜
      ブラウン先生の食糞にパイナップルっつ〜のだって、目からウロコだったしね!

      あ、そういえばレスベラトロールは2009年にグラスゴー大学の
      研究チームが「赤ワインを飲むと炎症の抑制に効果がある」って
      「FASEB Journal」って雑誌に発表してるらしいですよ。
      そっちの西洋医学の先生方でも、注目してる人がいるんですね〜

      がはは〜 有名犬って!
      これを機にハリウッドデビューとかのオファーがきたら、どうしよ〜(棒読み)

      私の根強さっつーか、執念深さでしょ?(笑)
      わんさの為といいながら自分のエゴなのかも…って葛藤も感じてしまいますよ。
      でも犬だって、痛いのとか苦しいのは嫌なのは確かなことですよね。

      色々考えてくれてありがと〜!

  • はじめまして♪
    はにー・びーんと申します。

    先日、表参道ペットクリニックの島崎先生とのご縁があり
    セミナーに出席させていただきました。

    わんさちゃんの体験朗読
    胸に響きました。
    QOL このひとことは 本当に人それぞれで。
    オーストラリアの動物医学療法士に
    2年間 まともに歩けない麻痺のコのことを相談したら
    なぜ2年間もその状態で生かしているのか?と。
    欧米と日本の違い。
    国内であっても ちょっとした一言が
    自分とのギャップが 時にして凶器のように胸に刺さりますよね。

    今回の体験談は 共感できました。
    貴重なお話 ありがとうございました!

    • kworca より:

      Honey beanさん、はじめまして〜 コメントありがとうございます!
      昨日会場にいらっしゃったんですねぇ〜 いやはや、お恥ずかしい…(#^^#)
      私のはこのブログにぶちまけてた事を島崎先生が拾い集めてくださっただけなので、
      他の方々の感動エピソードの後だっただけに赤面してしまいましたが、
      正直な気持ちではあるんですよね。
      共感して頂けたなら、とても有り難く励まされる思いです。

      実はQOLという言葉についてもQuality Of Lifeの略だと後から分かった次第ではありますが(汗)
      正解・不正解がハッキリしてないとてもアバウトなものであるがゆえに、
      一生懸命考えて考えて模索することに意味があるのかもしれませんね。
      私も含め人間はせっかちになりがちです。
      「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、病気が起こった時その部位だけに
      注目するのではなく、そこに繋がるものから考え直す東洋医療のやり方は
      見失いがちな大切なものにも気づかされることがあります。
      そして本来はHoney beanさんが行っているようなケアを大切にするべきなのですよね。

      安楽死についても難しい問題ではありますが、そこに“思いやり”があるかどうか、
      自分の都合ではなく相手の立場になっての判断なのかどうかもネックになってくるのかもしれませんね。

      私は今年、もう1匹の愛犬を亡くしました。
      その課程において、私が考えて行動したことは至らなかったことが多いと感じています。
      沢山後悔もしましたが、先日わんさが受けた手術に際して、こういう意味があったのか…
      と気付かされることが多々ありました。
      やはり犬は人に寄り添って、様々なことを教えてくれる有り難い存在ですよね。

  • らもすとかあちゃん より:

    きゃーーー。
    大トリって・・・? 大晦日の紅白みたい。
    わんさちゃん、かっちょえええええぞ!

    私は、未病を治し防ぐためのサプリメントに期待してる飼い主です。
    効果があると言われてるものは試してみたい。(笑)
    でも、サプリも効き目が曖昧だし
    何となく効いてるような効いてないような・・・と
    即効性に弱いところがあるから、
    このまま続けていいものか?果たしてそれが本当に合っているのか?
    ・・・になると わからなくなって、
    もっと良いもの、もっと効きそうなもの・・・と探し続けることになる。(苦笑)
    こういう飼い主って多いんじゃないかな~って思います。

    そういう飼い主のためにも「未病を防ぐ」治療をしてくれる(東洋医学)
    先生や代替医療?にも詳しい先生が増えてくれるといいのだけれど・・・
    東洋医学を取り入れた治療・・・という選択があっても
    近所に島崎先生のような先生が居なければ、知らなければ、
    その選択はないのかも?
    で、結局、西洋医学ではこれ以上治療できないとわかってから
    藁にも縋る思いで、東洋医療や代替医療にかけてみる飼い主もいるんだもの。
    名医が居ると聞けば、例え遠く離れた場所でも連れていき
    これが効くと聞けば例え高額でも試してみたりするんだものね。

    けいこしゃんから島崎先生のことや薬膳の話を聞くたびに
    あー。らもすも診てもらいたいっ!って思うわ~ 

    歳の若い仔や体力のある仔には、
    西洋と東洋の良いところをとって治療する事は有効なことだと思いますが
    らもすのようにシニア犬になると、
    「悪いところを切って治す」が根底にある西洋医学のやり方では、
    リスクを伴うから難しいな~と思います。

    人間もそうだと思うけど(っていうか、これ、私なんですけど)
    歳を取れば取るほど、東洋医学や代替医療を好むようになりますよね~

    • kworca より:

      小林幸子かサブちゃんかって感じでしょう?(笑)
      そっか!紅白からもお呼びがかかるかもですねぇ〜(って何歌えるんだよっ \( ̄∇ ̄) ベシッ)

      あ、それと本題と全く関係ありませんが、今日久しぶりに大根揚げを作ったら
      とっても しょっぱくしてしまいました。(汗)

      と、前フリが長くなりましたが、未病を治し防ぐためのサプリメントに期待してるじゅんこねえさん、
      そうなんですよねぇ〜 素人である我々は良いと聞けば様々なサプリメントにも飛びついてしまいますが
      サプリメントも組合せによっては良くない物があったりするようですしね〜
      そもそも悪い作用も出ないけれど、改善するわけでもないというものもとっても多い気がします。
      それぞれの個体差もあれば、体験も違うので様々な意見もありますしね。

      やはり本格的な東洋医学となると、かなり奥が深いだけに専門の先生に経過を診てもらいながら、
      治療を検討して指示を受けないといけませんよね。
      常識と思ってたことが実は違ったり、良かれと思ってたことが大して良くなかったりと、
      私もCooやわんさを診て頂きながら「え!そうなんですか?!」的な事が多々ありました。

      長谷川先生のセミナーの中で、東洋医学の治療を取り入れるケースの現状って
      西洋医学では手遅れと言われて他に手段が無いとか、手術が困難な部位であったりとか、
      駆け込み寺のように治療を始める場合が多く、治癒した症例データが不足している
      問題点にも触れていました。
      Cooの時も本当にすがる思いで島崎先生のところに行きましたが既に遅しでしたしね…

      そうなってしまう要因って、大きく2つあると思うんです。
      1つは、じゅんこねえさんの言うように身近に東洋医療の専門医がいない、
      もしくは分からない現状。
      私もお友達に教えてもらって、札幌にもそういう病院があることを初めて知りました。
      Cooもお世話になった東京の有名な某病院でも、効果が望める動物も居るようですが
      やはり遠方から疑問や不安をすぐに相談できないやり取りでは正直心許なかったです。
      ほんとシニア期の犬や猫などを抱えてる人は、東洋医療により期待が大きいはずですよね。

      2つめは経済的な面。
      何度か触れてるように、ペット保険に加入したとしても、例え治療の為とはいえ
      薬膳や漢方薬(一部の日本薬局法で認められてるもの以外)は適応外。
      症状が重ければ重い程、その治療は長期になることが多いですし、
      軽度の症状であればその負担額と馴染みが薄い事から敷居が高く感じてしまう人も
      多いのではないかと思うんです。

      “特別”な事ではなく、多くの獣医さんが東西両方の治療を併用するのが当たり前になっていけば
      もっともっと良い効果が現れそうな気がしますよね。
      今回のセミナーは、まずは飼い主さん達に知ってもらうことから始めよう!という
      島崎先生の思いから開催に至ったそうです。

      という以上のことからも、やっぱり移住先は北海道が良いのではないですかねぇ〜(笑)
      (もはやコメントレスの範疇を超えた長〜い文章になってしまってスミマセン…)

 

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